相次ぐ災害などに対する、コンピュータのデータの備え

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今年は、つい最近にもありましたように、宮城や東京に加えて再び新潟と、大きな地震や洪水による水害などの災害が相次いでいます。
地震によってサーバルームにあるラックが転倒して、サーバーのデータが物理的に破壊されてしまったり、洪水で水が被ったりした場合には、すぐに業務が復旧できなくなり、被害が果てしなく大きくなってしまうことを危惧しております。
一般的に企業の災害における、データの保護への対策は、具体的にどのような感じなのでしょうか?


回答


災害時における、情報システムやデータなどの対策についてですが、現時点では大企業と中小企業で、大きく二分されている状況といえるでしょう。
大企業の場合は、専門のデータセンターを備えている場合が多く、大地震が生じても耐震設計されており、加えて電力が止まっても自家発電が可能となっているうえに、東日本・西日本と2ヶ所のデータセンターを備えている場合も見られますので、複数の対策を持っているといえるでしょう。
10年前の阪神大震災の際には、借金をしている方の中で、「地震と戦災は、データが無くなってしまえば免責になる。」ということで、中には喜ぶ方もいたと聞いていますが、実際には複数のバックアップの対策を取っていたことから、こうしたことは出来ずに「ぬか喜び」になったケースもありました。

それに対して、中小企業の場合ですと、自社の企業内にマシンルームなどを備えている場合には、サーバのラックの転倒や、マシン自体が転がって壊れてしまう可能性もありますし、建物の倒壊することによる損壊や、停電によってデータが損失してしまうことなど、色々なリスクがあるものといえるでしょう。


中小企業においても、大企業と同様にサーバーごとデータセンターに設置している場合には、少なくとも、自社に設置しておくことよりも、設置場所や電源の関係から、はるかに安全だといえるでしょう。
最近では大手のベンダーなどでは、サーバーのハウジングなどを通じて、システムの災害対策のサービスを提供する事例が出始めるようになりました。

より具体的には、地震や洪水などによって企業の情報システムが停止した場合に、自社のデータセンターにおいて、情報処理を代替し、損失を最小限に食い止める、といったことです。具体的には契約している企業から、日次・週次でデータセンターにデータを吸い上げ、災害が発生して情報システムが止まってしまった場合、最新時点のデータを、復旧の際には同じ環境とするものです。

こうしたデータの復元に際する費用についてですが、占有方式が月額で数百万となるのに際し、共有ですと70万円からでそれでも高めといえるのですが、インターネットによる通信販売などを行っている場合には、検討の余地のあるレベルにまでなっているものと思われます。

中小企業においても、サーバールームを設置したり、色々と管理している状況で、災害などによるデータの物理的な破壊は、業務への影響が極めて甚大にもかかわらず、充分な対策がとられているとことは、未だに少ないと言えるでしょう。

既に大企業では、危機管理に具体的な対策を行っていますが、中小企業は属人的な業務の多い上に、費用・人的な余裕の少ないことから、手が回りにくいことも少なくありません。
ただ比較的行いやすい、災害対策に備えたデータの管理・バックアップなどにつきましては、以下の方策が挙げられるでしょう。

1)重要なデータを複数拠点でバックアップ
重要なデータで、1度失ってしまうとその復旧が困難な場合には、復旧に甚大な影響を及ぼしますことから、同じデータを場所を変えて複数の拠点でバックアップする方法が挙げられます。
ただし、同じデータが複数あることから、修正や変更などによって1つのデータを変更した場合には、その管理で混乱しやすくなりますので、注意が必要でしょう。


2)重要なデータをディスクに記録し、他の地域に移動
例えば東海地震が懸念されている、神奈川や静岡の企業では、重要なデータを、DVDやDATなどの媒体に保存し、県外に保管する企業もありますが、媒体経由の場合には、データが古くなってしまいますと再度作り直す業務量が増えてしまいますので、極力定期的(遅くても月に1度など)に保存していくことが望ましいでしょう。

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このブログ記事について

このページは、Takayoshi.Ishikawaが2011年4月29日 16:00に書いたブログ記事です。

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