インターネットなどにより、新製品効果の薄れる事態

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一般的に春と秋といえば、自動車でも家電でもパソコンでも、いろいろな高額商品の新製品の発売や案内される時期です。10年くらい前までは、新製品を発売するとその効果が結構長く続いていたように思いますが、最近では、そうした効果が大幅に薄れているように思います。
消費者の側にとって、完全に慣れられてしまったからなのでしょうか?


回答


最近では自動車や家電、食料品や清涼飲料水などといった製品の寿命(ライフサイクル)が大幅に短くなっている傾向が挙げられます。新商品を投入したとしても、好調な売行きは長続きせず、早ければ数ヶ月から最近では大いに持続しても1年も経たないうちに、店頭から姿を見せなくなったり、ごくごく普通の売れ行きにしかならない場合も少なくありません。

最近になってから、こうした新製品効果が薄れてしまった理由と致しましては、高度成長の時代から、日用品から自動車といった高額商品まで、常に新製品の発売やプロモーションを企業側で行ってきましたが、こうした消費生活も1世代以上過ぎましたことから、常に身近な日常生活でモノが余っており、自然と消費行動に慎重に見極めるようになる傾向が大きいものと思われます。

昨今において新製品の効果として大きいのは、今年は東京モーターショーもありますことから、自動車・カーナビ・パソコン・デジカメ、その他薄型テレビなどのデジタル家電と思いますが、こうした動向も変化してきました。

自動車は、特に90年代半ばまでは極めて新車効果が大きかったものと思われます。現在では、トヨタのマークXが投入されてからは、やや販売台数が上回っていましたが、デビュー当初で8-9千台、昨今ではまだ半年強しか経っていませんが月販5千台弱と、いわゆる新車効果の短縮化が顕著になっていると言えるでしょう。

一般的な新車効果は、国産車では概ね4-5年でモデルチェンジをすることが一般的ですが、かつては2年、10年前で概ね1年強、というような状況が、最近では半年から3ヶ月といった状況になっています。

またパソコンは、春夏秋冬と季節ごとにモデルチェンジを行うことが一般的ですので、そもそも本当に効果が見込めるのは、発売直後の1ヶ月程度が大きいといえるでしょう。


こうした急激な商品寿命の低下と、変動の激しさが生まれてきました要因は、以下のように幾つかの要因が挙げられます。

1)消費者側に飽きられてしまう
一般的な傾向として、日本の消費者は求めている要求が極めて厳しい上に移り気で、新しいものにもすぐ飛びつくが、離れてしまうのも早い、といった傾向も挙げられます。

2)慎重な商品選択が増えている
最近は家電でも自動車でも、インターネットなどを通じて情報収集する顧客は、およそ半分を占めるようになり、衝動買いで後悔のないよう、情報武装して慎重に選択していく傾向が強くなってきたことが挙げられます。

3)型落ちや中古品への抵抗が薄まっている
高度経済成長の時代には、大量生産・大量消費でしたが、日常生活における最大の変化は、質流れ品などの中古品相場が壊滅的になったことと、消費者側も中古品への抵抗感が強まったことでしょう。
それがインターネットオークションなどの普及によって、若年層を中心に中古品への抵抗感が薄まり、安く買って使う習慣の広まりも、大きな要因でしょう。

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このページは、Takayoshi.Ishikawaが2011年4月29日 16:06に書いたブログ記事です。

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